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2017年07月05日

株式会社ディーバ

第281回 (B) 会計人は満を持して備えるべし。

CFOオフィス事業本部 アウトソーシング事業部 業務統括部 品質管理部
部長 公認会計士 青木 薫 

“決算発表の延期”
上場会社が、証券市場に対して行う決算発表を、当局の許可を得て期限より遅らせることです。
自然災害やリコール等のアクシデントに付随するケースはこれまでにもあったと思いますが、会計不祥事によるものが、最近ニュースでも目立つ印象があります。
ネット検索して確認できる会社だけでも、皆様もおなじみの名だたる企業があります。
なぜなのでしょうか。

その多くが海外の子会社を発端としていることが、コーポレートガバナンスの問題として取り上げられています。企業統治とも訳されますが、資本で結ばれた企業グループは全て親会社の統治下にあり、上場会社であれば、財務報告に関しては内部統制の仕組みが構築されているという前提があります。
結果的には、この内部統制が実質的に機能しなかったと言えます。
なぜなのでしょうか。

財務報告の内部統制が機能するためには、体制や仕組み、方法もさることながら、どのような人材を配置するかということがキーになると思います。
会計不祥事をターゲットにするならば、今回もあった循環取引等スキームが会計不正目的で構築されていたケースや、決算上の資産評価が不適正になっていたケースがあると思いますが、これらを会計不正として発見・修正できる人材は、会社のどこにいるでしょうか。

それは、経理セクションです。
一般的な経理知識を持ち、企業グループの組織なり会計方針を理解し、数値を客観的に見つめることができる。そのような人材は経理セクションでしか育成することは困難ではないでしょうか。特に連結決算を司るチームのメンバーは人材の巣窟といってもよいでしょう。

言われから久しいイメージになってきていると思いますが、経理セクションの役割は、過去の決算を纏め上げる役割が主ではなくなってきています。もちろん、企業グループの会計を理解することが前提ですが、予算会計や管理会計といった未来志向の決算を戦略的に利用していく役割に変化しています。さらに関係各所との調整役も担うことで、コーポレートガバナンスの中核を担う人材になっていきやすい立場にあると思われます。

弊社のアウトソース事業は、お客様の連結決算を、連結決算作業と開示作業の両面でサポートしています。お客様の中でコーポレートガバナンスが機能していると感じるのは、経理セクションの方々のスキルやコーディネート力が高いと感じるお客様です。決算中のサプライズは、決算前にあらゆる論点をつぶしておくことで少なくなりますし、また、発生しても会計上の判断を瞬時に行うことで、関係各所との調整をスピーディに終えることができています。この能力をグループ全体に生かさない手はないと強く感じます。

弊社のアウトソース事業は、連結決算や開示業務の作業部分を代替して行い、会計上の判断に関する説明資料の充実を図ります。その成果として、決算業務も開示業務も滞りなく、かつお客様の手をそれほど煩わせることなく完了することができます。
その結果、経理セクションの人材を適所に送る手助けができると自負いたしますし、実際に達成されたお客様を見ると、アウトソース事業の本懐として非常に励みになっております。