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2018年10月31日

株式会社ディーバ

第314回 管理会計は人工知能に取って代わられるか

プラットフォーム開発統括部 クラウドアーキテクチャ部
D3グループ グループ長 沈 其承

英オックスフォード大学の研究者の論文で、今後10~20年程度で、米国の総雇用者の約47%の仕事が自動化されるリスクが高いと発表されています。また、日本では同様なアルゴリズムを利用してNRI(野村総合研究所)が国内で同49%という数字を推計しています。

そのなくなるリスクの高い職業の中に、簿記、会計、監査があげられています。近年、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)の導入が急激に進んでおり、これらの仕事に従事する人員の減少がすでに始まっているのだと思います。

 

・では、管理会計は人工知能に取って代わられるのか?

―その答えは「ノー」と考えています。

一般会計は単なる決算の手段として、そろばんから電卓、手書きの伝票から会計ソフトのように、古いものは常にもっと先進的なものに取って代わられます。

しかし、管理会計は単なる知識ベースのシステムではなく、人間の判断力、決断力に頼る学習システムです。人工知能の技術の進歩によって実現できることは、データの収集と初期の分析が自動化され、管理会計の仕事を簡単にするだけです。

 

・人工知能時代のチャレンジ

この人工知能時代に、管理会計にイノベーションが求められることは予想されます。

従来の管理会計といえば、予算作成、業績予測、KPI計算、レポート作成に機能が集中されていて、大量なデータの収集、分析は人手で行われることが多いです。人工知能の導入によって、多くのデータ収集や分析の作業が自動化されますので、人手が繰り返しの機械的な作業から解放され、創造性、チャレンジ性、戦略性のある仕事に集中でき、もっと大きな価値を見出すことができます。その結果、グローバルの視点から会社の洞察力と先見性を高めることになります。

人工知能時代においての管理会計のチャレンジは、いかに初期の分析データからさらに高度かつ進化性のある判断をするか、データサイエンスとデータラーニングを理解し、データの価値を発掘して、技術の進歩に左右されず、技術の進化をリードするかです。

技術の進歩によって、大量な会計・非会計データ及びその初期分析結果を簡単に得ることができます。それは、限られているデータから経営判断をする時代に比べて、大きなチャンスではあります。管理会計はこの新時代でデータマイニング業務でもあり、より経営トップに近い立場で、経営判断により良いサービスを提供する職業へと進化していきます。

 

私はDivaSystem SMDという連結管理会計ソフトウエアの開発をしています。この新しい時代の変化に合わせて、管理会計業務全般により高度な機能を提供し、お客様の経営課題の解決に役に立つように製品の開発に日々精進して参ります。