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2019年02月20日

株式会社ディーバ

第321回 (A) 必要は発明の母(Necessity is the mother of invention)を実感

プラットフォーム開発統括部 プロダクトデザイン部 部長 山本 陽昭

ここ5年ほどは、それまでお客様への製品導入プロジェクトで培った経験や知識をもとに、新しい製品開発やR&D活動に注力していたのですが(お陰様でお客様よりたくさんのお仕事を頂戴しました)、ここ数ヶ月は、一時的にお客様への製品導入プロジェクトの手伝いも行うようになりました。  現在、弊社としてはかなり人数が多いプロジェクトに参画しており、プロジェクトマネジメントを支援する立場での仕事を実施しています。久しぶりに、プロジェクトマネジメントの立場からプロジェクトを見たのですが、以前にも悩んだことのある「プロジェクトの状況の可視化」と「可視化した数値からの現場のアクションへのつなぎ」という2つの問題に直面することになりました。

プロジェクトマネジメントの経験はそれなりにあったつもりですが、やはり人数が多いとプロジェクトのゴールに対して、プロジェクト状況の共有や、状況から見た優先事項の判断を、適切に現場メンバーで行えるようにすることは難しいことだと改めて感じました。そこで、最初は「プロジェクト状況の可視化」を中心に取り組みました。

ここで、問題になったのが状況によって、「見せたい = 注目してもらいたい」数字が刻々と変わっていくということでした。ある時には、どのタスクにどれくらい時間をかけているか、ある時には各メンバーのタスクの予定工数の積み上がり状況、またある時には不具合と課題への取り組みの推移というように、どの数字も常に必要ではあるのですが、状況によって最も注目するべき数字は変わりますし、プロジェクトのチーム編成の変更などがあれば、数字の見せ方そのものも変化します。  結果として私の仕事は、一度数字を作るフォーマットを作っても、次々と必要な数字や数字の見せ方が変わるたびに、フォーマット変更を繰り返すことになり、Excelで数字を加工する作業が必ず伴うものとなりました。

次に問題になったことが、Excelで作ったグラフをPowerPointに貼り付けて配布しても、見てもらうことが難しいということです。ファイルをダウンロードして開くという行為は、数字を確認する導線としては少し長く、見る意欲を下げることにつながります。URLをクリックすればすぐ確認できるくらい導線を短くしたり、視認性を上げたりすることが重要であると考えました。

刻々と見せたいフォーマットが変わるのだからExcelで数字を弄りながらどういう見せ方がいいかを模索することは必須である一方で、見せる場所はダッシュボードのようなシステムを利用したいというニーズが自分の中に生じてきました。 ビッグデータを統計解析するような業務でもないので、データベースにデータがあれば表示できるというダッシュボードではなく、システムから取り出したデータをExcelで見せたい形に自分でデータを加工したものを簡単に共有できるダッシュボードがあれば、機動的に効果的な情報を共有できるのにと考えました。

短時間なので完璧に探せているわけではないですが、自分のニーズにマッチする仕組みがないか探してみたところ、目的に適いそうなツールはありそうで、ちょうどよいものがうまく見つからないことが分かりました。データベース等にデータが入っていることを要求するものだったり、目的を近しい形で満たせそうだが機能がたくさんあり、その目的の機能はおまけに近い位置づけのため金額的に少し厳しいと感じるものだったりしました。  そこで、本来は製品開発をする部門なので、無いなら作ってしまおうと考え、簡単にダッシュボードが作れる仕組みを部門のメンバーに作ってもらうことにしました。

この考え方は、ひょっとしたら我々のお客様である経理部門様や経営企画部門様でも同じことに悩んでいる方もいらっしゃるのではないかと思います。現場の人たちや経営者に見せたい数字は、状況によって都度変わるが、既存のダッシュボードではIT部門やSIベンダーにお願いするしかなく、機動的に対応することが難しいなどの問題があるのではないかと。  今回、関与したプロジェクトの中でPoC(Proof of Concept)として作ったダッシュボードシステムですが、今後、弊社の他の製品と連携させ、1つの製品として成長させていくことも見据えて進めていきたいと考えています。ご興味があれば、ご紹介することも可能です。

自分が直面した必要性から新しい製品のアイデアが生まれたという体験だったのですが、お客様が直面している必要性は、弊社にとっての大きな宝でもありますので、ぜひ皆様の声を今後ともお聞かせいただければと思います。全てのご要望にお応えすることは物量的に難しいですが、お客様と製品開発の距離の近さは弊社が大事にしていることですので、可能な限りお客様の声を反映し続けるようにありたいと思います。