メールマガジン

お問い合わせ・資料請求

2019年07月31日

株式会社ディーバ

第332回 (B) 3億人を魅了する「バックギャモン」の世界

事業統括本部 グループ経営ソリューション事業部
連結ソリューション推進部 部長 山室 鋭雄

諸説ありますが、メソポタミア王朝の遺跡から出土し、古代エジプトのピラミッドに描かれ、あの楊貴妃も愛好したという世界最古のボードゲームである「バックギャモン」をご存知でしょうか?私はその存在を最近知った、にわか愛好家です。

数世代前のOSに内蔵されていたらしいので名前くらいは聞いたことがあるという方がおられるかも知れませんが、プレーされた方は多くないのではないでしょうか。日本では飛鳥時代から親しまれ、『源氏物語』や『徒然草』にも登場する「盤双六」と呼ばれるボードゲームなのですが、将棋の世界人口が1,500万人に対し、バックギャモンは3億人(!)とも言われています。

バックギャモンのルールは至ってシンプルで、2個のダイスの目に合わせて15の駒を進め、相手より先に全て自陣に上がらせたら勝ちというものです。しかし、そのゲーム性は実に深く、賽の目という「運」の要素を持ちつつも駒のすれ違い(敵陣から自陣へ駒を進める際、必ず1回は敵駒とすれ違います)時に進行を妨害されないよう、最適な陣形を取る必要があります。刻々と変わる盤の状況から最善手を選択するという将棋や囲碁と同様の要素、また一手のミスから大逆転が起こるスリリングな要素から一気にファンになってしまった次第です。同僚の手ほどきを受け、初めはスマホの無料アプリからスタートしましたが、すぐにより良い快適さを求めて少々お高めの有料アプリに手が伸びました。購入したアプリは多機能であることもありますが、搭載されているComputerの性能が高いので気に入っています。自分が打った手に「Hint」が光ると「ああ、最善手は他にあるのね・・」と落ち込みつつ、非常に勉強になっています。ちなみに私は以前、このコラムに「将棋とAI」の話を投稿させていただきましたが、バックギャモン界では囲碁・将棋で話題になる20年も前にAIが活用されていたということです。固定概念のないAIの一手がそれまでの定石を変化させ、人間のラーニングツールとして活用されている点はどのゲームでも共通のようです。

ダイスを使う以上、バックギャモンは「運のゲーム」という側面はあるのですが、不思議なことに巧者が圧倒的に強いゲームでもあります。それは何故かと考えていたのですが、賽の目という不確実性に対する予測に長けているからであると思い至りました。巧者は今の盤の状況から常に「確率」を考えて戦略を立てます。自分が優位になる確率、劣勢に陥るリスクを見極め、不確実な要素を極限まで排除していく、これは正に経営戦略そのものだと言えるのではないでしょうか。

グローバルの激流に直面することが当たり前の現状で、不確実な将来に向かって最善手を取るためには起こり得る可能性の中から不確実性を排除し最善手を選択することが求められます。出得る賽の目の情報を作るのが「財務情報」であり「会計情報」であるとすれば、「将来の意思決定に向けた経営情報」に資するような生きた情報をDivaSystemを通してこれからもご提供し続けたいと思います。そしていつの日か世界人口で3億人に利用されるシステムとなるよう日々精進して参ります。

【ご参考】ルールとマナー(日本バックギャモン協会)
http://backgammon.gr.jp/?page_id=224