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2019年11月13日

株式会社ディーバ

第339回 (B) 身近なものが『マニュアルレス』を実現していました!

開発統括本部 クラウドアプリケーションデザイン部
第1グループマネージャー 小川 崇弘

連結システムという業務パッケージの設計・開発に携わって約20年となりますが、プログラム開発とは別に、必ずマニュアル開発があります。
新しい製品や機能の操作説明が何かしら必要なことは分かっていますが、PDFファイルやWebを別途開いて読む、といったことは極力不要なアプリケーションにすべきと思い、できるだけ分かりやすいようモノづくりをしてきたつもりですが、どうしても大量な文章がメインとなるマニュアルが必要となってしまっています。情報量が多く、操作する機能が多い業務システムでは、マニュアルはなくならないものなのか?と思っていたところ、とても身近に「マニュアルレス」を実現しているものがありました。

それは「ゲーム」です。

最近のゲームを買っている方はご存じかと思いますが、まず、カセットの箱に説明書はありません。(「カセット」=「物理的なゲームソフト」)
そもそもダウンロード版も並行して販売しているため、ダウンロード版用に説明書を別途送付するなんてことはあり得ません。
では、ゲーム内で説明書の内容が電子化されているだけでは?と思いきや、文章での確認はできますがそれは最終手段であり、ゲームの説明は全く別の手法となっています。

それはチュートリアルです。

具体的には、ゲーム内のキャラが操作方法を喋りながら具体的に案内してくれます。
さらに、各操作説明が「その操作が必要なタイミングで説明してくれる」というものです。
つまり、プレイヤーがストーリー上、例えば、アイテムをゲットしたい、敵と戦って勝ちたい、などという「必要なアクションとその結果」がわかっている状況で、ピンポイントで〇〇にカーソルして××を押すといった「具体的にやるべきこと」を視覚で教えてくれます。
最近だと、画面上、次に操作すべきボタンをフォーカスして、それ以外のボタンを押せないようにしてやるべきアクションを見える化しており、ここまでいくとかなり刷り込まれます。
そして、このチュートリアルは好きなタイミングで何度も確認できます。従来のマニュアルのような各操作、機能の文章での説明もありますが、私としてはそれを見ることは、ほぼありません。
従来の文章がメインとなるマニュアルと何が違うのでしょうか?整理してみると、以下だと思いました。

1.必要な結果と、そのためのアクションがいずれも視覚化されている
2.「1」を、ストーリー上、必要なタイミングで説明してくれる(スキップ可能、後で繰り返し確認可能)

最近プレイするゲームは、ストーリー序盤で無理に全てを説明しようとはせず、ストーリーの自然の流れの中で少しずつ操作を説明し、のめり込むことで最終的にはすべての操作ができるようになっているという作りが多いと思います。
逆に言えば、そのプレイヤーにとって不要な機能・操作は知らずとも、ゲームは進められてクリアできるというものです。

では、これを業務システムに応用できないでしょうか?
「1」は、実現可能ですし、今すぐやるべきことだと思います。(いつ実現できるかお約束できません。。ご容赦を。。)
「2」は、難しいですが、実現できると考えています。

我々は業務ストーリーを考えて設計・開発していますが、では、そのストーリーはお客様がシステムを利用するだけですぐに分かるように具体的に明示化しているのか?と問われるとそれはまだまだ改善すべき点が多い状況です。
ゲームのストーリーの複雑さと連結業務のストーリーの複雑さの違いがあるかもしれませんが、最近のゲームはプレイヤーの無限ともいえる行動の違いでストーリーが分岐するものもあり、それでもゲームが進められるよう上手に導いています。
下手をすると、ゲームの方がその組み合わせのストーリーは業務システムより多いかもしれませんので、参考にすべき点は多いかと思います。

このメルマガが配信されるタイミングでホットかと思いますが、有名な女優さんがゲームでフィットネスをするCMが流れているかと思います。
実はうちでも発売日に購入し、このメルマガの執筆前にプレイしておりますが、当然、説明書はなしで、ストーリー上プレイすることで、操作は自然と身に付きました。そして、最初のプレイだけで十分疲れました。。リアルのアクションに対する結果も明示的でした。
このメルマガの内容はこのゲームをプレイする前から考えていましたが、このゲームをプレイして改めて「ゲームのマニュアルレスがすごい!」と感じて書いております。

弊社製品への具体的な反映内容をお伝え出来ず大変心苦しいですが、私が所属する「クラウドアプリケーションデザイン部」では、これまで蓄積した我々のノウハウとお客様から頂いた膨大なノウハウをベースとして、新たな形での連結システムを検討しております。
この中で、なんとかゲームが実現したようなマニュアルレスの世界が業務システムでも実現できるよう精進して参りたいと考えております。

ご精読ありがとうございました。