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2019年12月25日

株式会社ディーバ

第342回 (B) 『タピる』は日本の文化にできるのか?(頭の体操)

東日本営業1部1グループ グループ長 吉野 健二郎

2019年新語・流行語大賞が発表され、「ONE TEAM」をはじめ多くの言葉がノミネートされましたが、皆様はご覧になられましたでしょうか?
その中に『タピる』というものがありましたが、『タピる』とは、タピオカパールをミルクティーなどの飲料に入れた台湾発祥の「タピオカドリンク」を飲むことを表しており、インスタ映えすることで大変なブームになりノミネートされました。
往々にして、新語・流行語大賞にノミネートされたものはその年を代表するもので、1年経つと忘れられていたり、懐かしまれたりする対象になりがちですが、ここでは頭の体操として、どうすれば一過性のものではなく文化として根付かせられるのかを考察してみようと思います。

考察にあたって、まずはタピオカドリンクについて正しく理解する必要があります。

・タピオカドリンクについて
構成材料:タピオカ、ミルクティー他液体飲料、コップ、ストロー、パッケージ
原価率:2~3割程度
メインターゲット:若年層、もしくはSNSユーザ
提供価値:インスタ映えがメインの提供価値 ※ここの提供価値が評価され、流行
改善点:ゴミのポイ捨て、飲まずに捨てる
e.t.c.

事実を正しく把握したうえで、分析についてはいくつか手法がありますが、今回は強制連想法で考えてみます。(実は営業部の研修の1つにこういった手法を使ったイノベーション研修をしています。こちらの研修についてはまた別の機会に譲ります。)強制連想法の中でも、『掛け算思考』(既存の知識を組み合わせて、新しい知識を生み出す思考。例:アイドル×ヘヴィメタル=BABYMETAL、地域振興×恋愛=街コン e.t.c.)や『逆転の発想』(既存のものの常識を疑う思考。例:ダイエット「方法」でなく「結果」を提供するサービス⇒RIZAP、「フォーマル」でなく「リラックス」した高級料理⇒俺のフレンチ e.t.c.)で考えてみるとどうでしょうか。実はタピオカドリンクがこれだけ流行っているのは飲み物としての価値ではなく、インスタ映えとしての価値に訴求するという逆転の発想によるもの、という見方もできます。

タピオカドリンクと環境問題をかけ合わせられれば、環境問題はすぐに解決するものではなく、長く取り組む必要があるものだと思いますので、そことの紐づけが出来れば定期的に購入してもらえる可能性があります。例えば1杯購入ごとに●%環境保護団体に寄付し、さらにパッケージや販売する場所を変えるだけでも違うかもしれません。また逆転の発想(逆転の発想の逆転の発想なので、正攻法?)で、今流行しているのはインスタ映えするからこそですが、本来の食としての価値を高め、ベースフードとしてアレンジできると、インスタ映え(=既存ターゲット層)に加え、ダイエットをしている層、忙しくて食事がとれない層にも広がるかもしれません。

『タピる』は日本の文化にできるのか?と銘打って考察をしてきましたが、(実際にタピオカドリンクへの投資をするかどうかは別として)このように考えることに意味があり、通常の業務での思考の幅が広がり、クリエイティブな発想ができるようになります。

分析における最初のアクションは『正しく実態を把握すること』から始まります。

弊社はグループ経営情報を扱わせて頂いておりますが、そのデータを用い、もしくはさらに扱うデータを細かくすることによって、実態を『正しく』『適切な粒度・軸』で可視化することが出来ます。
また将来予測についても、精度向上と意思決定品質の向上に励んでおりますので、ご興味を持って頂けましたら、是非弊社までお気軽にご相談ください。