2010.09.02 プレスリリース

ディーバ、グループ統合元帳ソリューション 「DivaSystem GEXSUS」をリリース

企業グループ全体のIFRS対応コストを大幅に削減可能

経営情報品質向上のためのソフトウェアとプロフェッショナルサービスを提供する株式会社ディーバ(本社:東京都大田区、社長:森川徹治、以下ディーバ)は、企業グループ全体でIFRS(国際財務報告基準)対応を早期にかつ高いROIで実現できるグループ統合元帳ソリューションとして新製品「DivaSystem GEXSUS(ディーバシステム ジェクサス)」を2010年初冬より提供を開始する予定です。

「DivaSystem GEXSUS」は既存の連結決算システム同様に親会社の情報システム基盤上に構築される会計システムです。また、取り扱うデータを個別会計の仕訳レベルまでに、システムの利用者をグループ子会社の個別会計担当者にまで広げました。それにより、企業グループのIFRS対応において、子会社を含むグループ各社の個別会計システムの見直しを行わず、グループ各社が主体となって自社決算数値のIFRS対応を行うことができるようになり、グループ全体でのIFRS適用を極めて効率的に実現できます。
「DivaSystem GEXSUS」を開発するにあたり、既存DivaSystemユーザでも10社を超える米国会計基準開示会社での活用事例や、IFRS早期適用会社プロジェクトでのノウハウを参考に製品化しました。

「DivaSystem GEXSUS」を利用した革新的なIFRS対応の仕組み

IFRSの強制適用が2015年にも見込まれる日本において、IFRSへの対応を”企業グループの情報システムを全面的に見直す機会”と捉える論調もあります。しかし開示を目的とした対応において、グループの情報システムを全面的に刷新するのは、あまりにも投資対効果が低くなるケースが多いと想定されます。
ディーバでは企業の情報システムを、日々の業務と密接な関係にある『基幹系システム』と、開示や経営管理など”意志”決定のための『情報系システム』に区分し、IFRSへは『情報系システム』で対応すべきと考えています。既存のDivaSystem製品群は新製品「DivaSystem GEXSUS」を加えることで、IFRS対応のために必要な『情報系システム』として完成します。

「DivaSystem GEXSUS」によるIFRS対応は以下のように進められます。

■会計システムなどインフラは親会社集中で整備
IFRS組替仕訳作成ロジックなどを含むグループ統一会計システムとしての整備は、GEXSUSの導入により親会社で集中して効率的に整備することができます。グループ各社でのシステム整備の負荷を最低減に抑えます。

■IFRS組替などのグループ統一決算業務は子会社に分散
GEXSUS上でのグループ統一会計業務は、個別会計業務の延長線上で子会社及び親会社の個別会計担当にて実施します。業務負荷が親会社に集中することが無く、IFRSベースによるグループ子会社の財務数値を親会社と子会社の両者で共有することができます。

■グループの会計情報を詳細なレベルで統合
グループ各社の個別会計データや補助簿データ等が仕訳/明細レベルで統合されるため、グループ会計方針に準拠してグループ各社の財務諸表が作成されているかどうかが容易にチェックでき、外部/内部監査の効率を高めることが可能です。また、為替の影響額把握などIFRSの柔軟な開示要求に迅速に対応する基盤となります。

「DivaSystem GEXSUS」の特長

(1)個別会計データからの統合と子会社によるオペレーション
連結決算システムとは異なり、グループ全体の個別会計仕訳データから統合でき、決算業務をグループ子会社に開放することができます。

(2)複数会計基準の並行運用や遡及決算に対応した柔軟な元帳
仕訳の種別に会計基準属性を保持させることで、1つの会計帳簿で複数の会計基準に準拠した財務諸表作成を同時に行うことができます。また、遡及決算用帳簿を前回の決算帳簿を引き継いだ形で作成することができ、遡及決算にも対応しています。

(3)IFRSやグループ会計方針への調整を自動化する自動仕訳機能
マスタ設定内容に基づき自動的に調整仕訳が作成できる自動仕訳機能を実装しました。自動仕訳機能はGEXSUSに集められた会計帳簿以外の情報からも仕訳を作成でき、IFRSへの会計基準組替仕訳作成を自動化することができます。

(図1)DivaSystem GEXSUSによる会計システムのグループ統合
(図2)DivaSystem GEXSUS詳細

ディーバではこのグループ統合元帳ソリューション「DivaSystem GEXSUS」を直販体制の強化はもとより多くのパートナー様へのOEM供給や販売・導入協力などを通じて今後3年間で約50件の受注を目指していきます。
また、連結会計で蓄積されたノウハウ、製品を元に、データ活用や開示・IRの領域においてもお客様のグループ経営ならではの課題に取り組んでいくことで、今後とも製品、ソリューションの幅を広げてまいります。

株式会社ディーバ(ヘラクレス:3836)について

株式会社ディーバは1997年に設立されたソフトウェアメーカーです。「”意志”決定に役立つ会計システム」というコンセプトに基づき、連結経営やIR活動に対応する連結会計システム「DivaSystem」を開発・販売しています。経営効率を高める連結会計システムには、より信頼性のある製品、および高品質なサービスが求められており、格段に高度化・複雑化したお客様の要件を実現できる経営情報の基幹システムとしてDivaSystemが選択されています。
ディーバは、経営情報の透明性を高め、経営品質の向上をサポートします。
2007年2月、ヘラクレスに上場。

DivaSystem(ディーバシステム)について

DivaSystemは、連結決算の効率化・高度化・早期化を実現する、大規模企業グループ向けの連結会計ソリューションシステムです。DivaSystemは経営の視点から生まれた連結決算のシステムで、”連結経営”システムへと発展を続けています。高速処理により連結財務諸表を短時間で作成することはもちろん、BI製品との連携によりオンラインでの詳細な経営情報分析を可能とします。ERPとの連携で経営情報として有効な予算データや 人員等の非会計情報も効率的に収集・管理することができます。
東証一部上場企業の時価総額トップ100社のうち48社がDivaSystemをご利用中です。(2010年6月末時点)
DivaSystemは、「誰もが経営情報を見て使える」という視点を持った製品を目指しています。

上記に関するお問い合わせ先

株式会社ディーバ 広報担当 diva_pr@diva.co.jp